よくあるご質問
【ご利用にあたっての注意】
本ページは、主な製品に関するよくあるお問い合わせとその回答を、医療関係者向けに作成したものです。医薬品の適正使用にあたっての参考情報であり、すべてのケースにあてはまる情報ではありません。本ページの利用にともなって生じた結果については責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
製品の使用にあたっては最新の電子添文をご確認ください。
なお、当社は日本製薬工業協会が提唱する「くすり相談窓口のポリシー」に則り、くすりの適正使用情報を提供しています。
ご不明な点は、お電話またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 消毒剤には多くの種類がありますが、適切に選択する方法はありますか?
- 消毒剤を使用する目的に応じて選択いただける消毒剤適用一覧があります。 消毒剤はそれぞれ消毒効果や適用範囲が異なるため、適正に使用しなければ期待する効果が得られません。また、人体に使用できない消毒剤や素材によって影響が出る消毒剤もありますので、ご注意ください。「消毒の”きほん”『消毒剤全般』<消毒剤の選択」にも記載がありますので、併せてご確認ください。
- アルコール手指消毒剤には多くの種類がありますが、適切に選択する方法はありますか?
- アルコール手指消毒剤を使用する目的や環境に応じて、選択していただけるチャート「アルコール手指消毒剤 選択チャート」をご用意しております。 それぞれの薬剤の特性、使用するための各種ツール適合表についてもご紹介しています。
- アルコール手指消毒剤の使用量を測定したいのですが、消毒剤の容器についている目盛以外に、なにか測定方法はありますか?
- アルコール手指消毒剤の剤形は液状やゲル状のものが多く、容量(mL)で表示されています。容器側面の目盛などを参考に、およその使用量(mL)を測定することもできますが、消毒剤の使用した重さ(g)と比重※から換算して、使用量(容量(mL))を算出することができます。下記の換算式から、重さから容量に換算することができます。なお、比重は温度などの諸条件で変動します。 使用量(容量(mL)) =[使用前の重さ(g)-使用後の重さ(g)] /比重 ※第十八改正日本薬局方では、「比重とは、ある体積を有する物質の質量とそれと等体積の標準物質との質量の比であり、相対密度ともいう」と規定されています。通常、液体では水を基準とし、諸条件(温度等)を一定として水と試料(今回は消毒剤)の同じ容量の重さの比から比重を算出することができます。
- アルコール、ヨウ素禁忌の患者の手術部位、注射部位、カテーテル挿入部位などの皮膚消毒には何を使用すればよいか?
- アルコール、ヨウ素が含まれていない皮膚消毒の適応がある消毒剤としては、クロルヘキシジングルコン酸塩製剤、ベンザルコニウム塩化物製剤、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩製剤(両性界面活性剤)などがあります。
これらの消毒剤の皮膚消毒に関する効能・効果、使用濃度を表に記載します。用法・用量などは添付文書をご確認ください。
添付文書の検索はこちら
製品名 効能・効果 使用濃度 クロルヘキシジングルコン酸塩製剤 - 20W/V%マスキン®液
- マスキン®液(5W/V%)
- 0.1W/V%マスキン®水
- 0.5W/V%マスキン®水
- 手指・皮膚の消毒
- 手術部位(手術野)の皮膚消毒
0.1-0.5% ベンザルコニウム塩化物製剤 - ヂアミトール®消毒用液50W/V%
- ヂアミトール®消毒用液10W/V%
- 0.1W/V%ヂアミトール®水
- 0.05W/V%ヂアミトール®水
- 手指・皮膚の消毒
0.05-0.1% アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩製剤 (両性界面活性剤) - ハイジール®消毒用液10%
- 手指・皮膚の消毒
0.05-0.2% - ハイジール®消毒用液10%
- 手術部位(手術野)の皮膚消毒
0.1%(5分間洗う)⇒0.2%(塗布) - 消毒剤の効果を十分に発揮するために、使用時に注意することはありますか?
- 下記に示すような因子により、消毒効果に影響を及ぼすことがあり、消毒前にこれらの因子による影響をできるだけ減らすことが必要です。 ①微生物の数 ②血液などの有機物 ③化学反応 ④pH(水素イオン濃度) ⑤吸着 それぞれの因子についてはこちら「消毒の”きほん”『消毒剤全般』<消毒剤の使用法」
- 消毒剤の使用にあたって効果に関わる条件はありますか?
- 消毒剤の効果に関わる基本条件は「消毒剤の使用濃度」「消毒剤の作用温度」「消毒時間」の3条件であり、それぞれ密接な関連性をもっています。また、3条件のひとつでも条件が不足すると、消毒効果を十分に発揮させることができません。 詳細は「消毒の”きほん”『消毒剤全般』<消毒剤の使用法」でご確認ください。