丸石製薬株式会社

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医療関係者向情報サイト 製品情報 50%イソプロピルアルコール

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発売開始1985年3月
日本薬局方/規制区分基礎的医薬品
電子添文PDFが開きます
くすりのしおり
  • 日本薬局方
  • 劇薬
  • 毒薬
  • 向精神薬
  • 習慣性医薬品
  • 処方箋医薬品
  • 後発品
  • 基礎的医薬品
  • 第2類医薬品(指定第2類医薬品の取扱いはありません)
  • 第3類医薬品

各種コード

容量
容量 2L
薬価基準収載医薬品コード 個別医薬品(YJ)コード レセプト電算処理コード
薬価基準収載医薬品コード 2615701Q1090 個別医薬品(YJ)コード 2615701Q1090 レセプト電算処理コード

銘柄別 662610009

統一名 000000000

HOT番号 JANコード 統一商品コード
HOT番号 1057553020201 JANコード 4987211108120 統一商品コード 211-108120
GS-1コード
調剤包装単位コード 販売包装単位コード 元梱包装単位コード
GS-1コード 調剤包装単位コード (01)04987211208127 販売包装単位コード (01)14987211108127 元梱包装単位コード (01)24987211108124

お知らせ文書NEWS

よくあるご質問FAQ

開封後の安定性は?

開封後の安定性のデータにつきましては、学術情報部(0120-014-561)までお問い合わせください。

エタノールとイソプロパノールの違いは?

エタノールとイソプロパノールは同じアルコール系消毒剤ですが、有効な微生物の種類、毒性 などに違いがあります。
次にエタノールとイソプロパノールの物理化学的性質等を一覧表にしました。

エタノール イソプロパノール
化学式 CH3CH2OH (CH3)2CHOH
物理化学的
性質
特性 無色澄明の液で、特異なにおいとやくような味がある 無色澄明の液で、特異なにおいがある
比重 0.809~0.816(15℃) 0.785~0.788(20℃)
沸点 78.3℃ 82.4℃
蒸気圧 5.33kPa(20℃) 4.4kPa(20℃)
引火点 12.8℃;19℃ 11.7℃
発火点 371~427℃ 460℃
爆発範囲 3.3~19%(空気中) 2.0~12.7vol%(93℃)(空気中)
効能・効果 手指・皮膚の消毒
手術部位(手術野)の皮膚の消毒
医療用具の消毒
(エタノールとして、76.9〜81.4vol%を用いる。)
手指・皮膚の消毒
医療用具の消毒
(イソプロパノールとして、50%〜70%液を用いる。)
毒性 ヒト推定致死量(経口)
250~500mL
ヒト推定致死量(経口)
120~240mL
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参考資料
厚生労働省:第17改正日本薬局方
大島輝夫:増補新版 化学品安全管理データブック vol1.化学工業日報社,1996,66-8,81-4.
西勝英:薬・毒物中毒救急マニュアル 改訂4版.医薬ジャーナル,1990,168.

消毒用エタノールとイソプロパノールの殺菌効果・ウイルス不活化効果の違いは?

一般細菌については、消毒用エタノールと70%イソプロパノールでは多少70%イソプロパノールの方が殺菌効果が強いものの、ほぼ同程度の効果があります1,2)。50%イソプロパノールはMRSAの殺菌に30分と長時間必要とする報告もみられます1)(短時間で殺菌される報告も見られます)。そのため、殺菌効果を考慮するとイソプロパノールの消毒濃度は70%を基本とすべきです。

ウイルスについては、エンベロープを持たないウイルス(コクサッキーウイルス、アデノウイルス等)ではイソプロパノールは消毒用エタノールと比べて効果が劣り、in vitro試験の報告では60分の接触時間で供試ウイルスのほとんどが不活化できていません3)

 

参考資料

1)坂上 吉一、他:防菌防黴 1994;22(8):469-74.【IC05403】
2)坂上 吉一、他:防菌防黴 1997;25(2): 65-72.【IC11168】
3)野田 伸司、他:感染症学雑誌 1981;55(5):355-65.【IC09418】

消防法上の危険物ですか?

アルコール濃度は60%(重量%)未満ですので、消防法上の危険物ではありません。

丸石製薬株式会社のアルコール類を含む危険物は、こちらPDFが開きますをご覧ください。

エタノール過敏の方に使用できる消毒剤は?

消毒用エタノールにて作製した酒精綿を使用し、皮膚に発疹、発赤等の過敏症が生じた場合、代用できる消毒剤としては、まず70%イソプロパノールがあげられます。これはエタノールに対してアレルギー反応を示す人が、イソプロパノールではほとんど示さなかったことが報告されているからです。

その他、代用できるものとしてポビドンヨードがあります。なお、ポビドンヨードは人によっては過敏症が起きる場合があり、また、褐色でヨウ素特有の臭いがあります。

ポビドンヨードが使用できない場合は、ベンザルコニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、両性界面活性剤等の消毒剤しか使用できなくなります。これらは、消毒用エタノールやポビドンヨードに比べ殺菌効果が低い薬剤であり、管理が悪いと細菌汚染を受け、院内感染を起こす可能性もあり、使用にあたっては十分注意する必要があります。

参考資料
渡辺加代子、他:皮膚 1980;22(3):390-3.【IC08991】

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