情報誌
感染対策NEWS
2025 No.5
染方史郎の細菌楽教室 シーズン4 光る!君をマモルンジャー
第5話 中枢に潜む影
染方史郎
(大阪公立大学大学院 医学研究科 細菌学教授 金子幸弘)
環境衛生アップデート
後編:環境衛生と消毒法
金沢大学医薬保健研究域医学系
感染症科学・臨床検査医学研究分野教授
金森 肇
地域包括ケアと感染対策
高齢者施設における感染対策と地域包括ケアの実践
関西医大香里病院
感染制御部 感染管理特定認定看護師
三浦 利恵子
わたしの病院の感染対策
~多職種における院内ラウンドの効率化の取り組み~
岡山大学病院
感染管理認定看護師
木口 隆
1部単位でのご発注をお願いします。
編集後記
今号の表紙は“Cleaning disinfection”。
今号では、手指衛生や環境清掃・消毒、地域包括ケアでの感染対策、そして院内ラウンドの効率化といった、日々の現場で直結するテーマを取り上げました。どの分野でも共通していたのは、基本を疎かにしないことと、現場の実情に即した工夫を継続的に積み重ねることの重要性です。
特に高齢者施設や病院での取り組みでは、専門的な知識だけでなく、職員間の連携や利用者・家族への丁寧な説明、ナッジのような行動経済学的手法を活用することで、実効性が大きく向上することが示されました。感染対策は単なるルール遵守ではなく、「なぜそれが必要か」を共有し、現場の負担を減らしながら続けられる仕組みを作ることが肝要だと感じます。
また、環境衛生と消毒法に関する解説では、エビデンスに基づいた製剤選択や手順の標準化、評価指標の活用が改めて重要であることが確認されました。現場で使う道具や方法を定期的に見直し、研修やフィードバックの機会を持つことで、安全性と効率を両立させていきたいものです。
引き続き、本誌では臨床に役立つ情報をわかりやすく、現場目線でお届けしてまいります。皆さまの日々の実践に、少しでもお役立ていただければ幸いです。
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