情報誌
感染対策NEWS
2025 No.4

染方史郎の細菌楽教室 シーズン4 光る!君をマモルンジャー
第4話 どんな感じだ?
染方史郎
(大阪公立大学大学院 医学研究科 細菌学教授 金子幸弘)
環境衛生アップデート
前編:薬剤耐性菌による環境汚染と医療関連感染
金沢大学医薬保健研究域医学系 感染症科学・臨床検査医学研究分野教授
金森 肇
わたしの病院の感染対策
手指衛生遵守率向上の取り組み~リンクナースとの連携・教育~
社会医療法人河北医療財団 天本病院医療安全感染予防対策室
係長 感染管理特定認定看護師
木下 大輔
わたしの病院の感染対策
ひとりひとりの小さな実践がつなぐ感染対策の輪~院内から地域へ~
社会福祉法人恩賜財団 京都済生会病院
感染制御部 感染管理者 感染管理特定認定看護師
岡本 教子
1部単位でのご発注をお願いします。
編集後記
今号の表紙は“Hand Hygiene”。
今号では、真菌感染症や環境衛生、そして現場に根ざした感染対策の取り組みに焦点を当てました。
染方史郎先生による「細菌楽教室」では、近年注目を集める Candida auris や、その検出法として期待されるLAMP法など、抗真菌薬と真菌感染症の最前線について解説いただきました。微生物の世界は目に見えないからこそ、日々の診療やケアの中での「気づき」が非常に重要であることを改めて感じさせられます。
また、金沢大学・金森肇教授による「環境衛生アップデート(前編)」では、薬剤耐性菌による環境汚染と医療関連感染の関係性を、豊富なエビデンスに基づいてご紹介いただきました。バイオバーデン、医療器具を介したアウトブレイク、ドライ・バイオフィルムといった現場で見逃されがちなテーマに鋭く切り込み、読者の皆様にも多くの示唆を与えてくれる内容となっています。
さらに、天本病院や京都済生会病院からは、現場の工夫や連携の取り組みが紹介され、実践に基づいた改善のヒントが詰まっています。特に、リンクナースとの協働や地域とのつながりは、感染対策を単なるルールとしてではなく、文化として根付かせるための鍵といえるでしょう。
引き続き、本誌では臨床に役立つ情報をわかりやすく、現場目線でお届けしてまいります。皆さまの日々の実践に、少しでもお役立ていただければ幸いです。
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