消毒NAVI「気管内吸引チューブ」
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現場でお困りの消毒方法について、尾家 重治先生(山陽小野田市立 山口東京理科大学 薬学部 教授)に解説していただきました。
なお、器具・物品や消毒剤等の取り扱いにつきましては、各製品の取扱説明書等をご確認ください。
気管内吸引チューブの消毒方法
気管内の吸引チューブは毎回使い捨て(ディスポ)とするのが望ましいです。やむを得ず、繰り返し使用する場合には次のような消毒を行います1-3)。
1. 使用後に、吸引チューブの外表面をアルコール綿で清拭
2. 水道水で吸引洗浄します。
3. 8%エタノール添加の0.1%ベンザルコニウム塩化物を吸引後、次回使用時まで浸漬します。
4. 使用前に、消毒薬のすすぎのために滅菌水を吸引します。
なお、8%エタノール添加の0.1%ベンザルコニウム塩化物製品ではエタノールによる細菌増殖防止効果が期待できるので、その使用期限は使用開始後1~7日間などとして差し支えありません。
参考資料
- 1) 尾家重治,他: 気管内チューブ浸漬用消毒薬の使用後の微生物汚染調査. 医学と薬学, 42: 989-991, 1999
- 2) Oie S, et al: Microbial contamination of antiseptics and disinfectants. Am J Infect Control, 24: 389-395, 1996【IC08408】
- 3) 尾家重治, ,他: 気管内チューブの微生物汚染とその対策. 日環感, 8: 15-18, 1993【IC00995】