消毒NAVI「マットレス」
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現場でお困りの消毒方法について、尾家 重治先生(山陽小野田市立 山口東京理科大学 薬学部 教授)に解説していただきました。
なお、器具・物品や消毒剤等の取り扱いにつきましては、各製品の取扱説明書等をご確認ください。
マットレスの消毒方法
防水性のマットレスの使用が望ましいです(図1)。
防水マットレスの消毒は、アルコール(消毒用エタノール)や0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムでの清拭で対応します。ただし、これらの消毒薬に非耐性の製品であれば、0.2%両性界面活性剤などでの対応となります。なお、カバーの汚れが強い場合で、カバーが外せる製品であれば、カバーの洗濯を行ってください。
一方、非防水性のマットレスは構造的に消毒が行いにくいため、前もって使い捨ての防水シーツなどで覆っておく方法が勧められます(図2)。また、防水シーツを使用していない場合での汚染マットレスの簡易消毒法としてはアルコール清拭があげられますが、体液がしみ込んでいれば、丸洗い(3,000円程度)が必要です。