感染対策NEWS 2019 No.3
医療関係者向情報サイト 医療ナレッジ 感染対策NEWS 2019 No.3
編集後記
今月の表紙は“Anytime, Anywhere”。
ご退位とご即位が重なり、今年のゴールデンウィークは長いものとなりましたが、いかがお過ごしだったでしょうか?連休前は、麻疹と風疹の話題で満ちておりましたが、感染症発生動向調査 (2019年5月9日現在)をみますと、いずれも右肩下がりで診断に基づいた報告数は減少傾向にあるようです。また、伝染性紅斑及び感染性胃腸炎は第17週(4月22日〜4月28日)、までは例年よりも多い傾向でした。
さて、今号の主な記事をご紹介いたします。
「地域包括ケアと感染対策 医療と地域をつなぐ感染対策⑧」では、金沢医科大学臨床感染症学講座 教授 飯沼由嗣先生に、石川県感染対策サーベイランス・ネットワーク(IICSNet)の活動についてご紹介いただきました。IICSNetの目的は、石川県内のICN所属施設のサーベイランスデータに基づき、地域の感染症流行状況をリアルタイムに共有し、柔軟かつ的確に感染対策を実施することを目的とした事業とのことです。
「AMR対策アクションプラン 各施設の取り組み⑧」では、三重大学医学部付属病院の新居晶恵様より、三重県感染対策ネットワーク(MieICNet)でのAMR対策についてご紹介いただきました。このネットワークには、県医師会、県病院協会、県歯科医師会、県看護協会、県薬剤師会、県病院薬剤師会、県臨床検査技師会、県老人保健施設協会、県老人福祉施設協会、県獣医師会からの推薦者と三重県の関連部署から選出された運営委員会で方針決定し、活動をされているそうです。様々な取り組みをされているのですが、特に、AMRバスの企画は他では見られないものですので、是非ご一読ください。
今後とも、できるだけ多くの視点からの取り組みをご紹介していく予定ですので、ご期待ください。