丸石製薬株式会社

このウェブサイトは、国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師等)を対象に、医療用医薬品等を適正にご使用いただくための情報を提供しています。
一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

  • このサイトをご利用の前に必ずご利用条件をお読みください。

あなたは医療関係者ですか?

医療関係者向情報サイト 医療ナレッジ 消毒NAVI 尿器(しびん)、採尿コップ

現場でお困りの消毒方法について、尾家 重治先生(山陽小野田市立 山口東京理科大学 薬学部 教授)に解説していただきました。
なお、器具・物品や消毒剤等の取り扱いにつきましては、各製品の取扱説明書等をご確認ください。

尿器(しびん)、採尿コップの消毒方法

尿器などの消毒には、蒸気がもっとも適しています。90℃・1分間などの条件で、ベッドパンウォッシャー(フラッシャーディスインフェクタ)を用いた消毒を行います(図1)。ベッドパンウォッシャーがなければ、洗浄後に0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムや0.1%両性界面活性剤への30分間浸漬を行います。

なお、浸漬消毒に用いる0.1%次亜塩素酸ナトリウム液は、目に見える汚れ(有機物)の混入がなければ、1週間程度までの使用が可能です(図2)1)

図1. ベッドパンウォッシャーによる尿器や採尿コップの消毒
図2. 0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムによる尿器などの消毒
0.1%液は7日間程度までのくり返し使用が可能である。

参考資料

  • 1) 林 幹也, 他: 次亜塩素酸ナトリウムを用いた尿器の消毒法の検討. 日病薬誌, 48: 865-868, 2012【IC21864】