全身麻酔の場合、患者様の意識はなくなり、痛みを感じなくなります。麻酔がかかると一見眠っているように見えますが、実は全く異なります。単に眠っている人ならば、ゆすったり叩いたりすると目が覚めますが、麻酔がかかっていると、麻酔薬により脳の機能は強く抑制され、それくらいでは起きることはありません(患者様は全く無防備になります)。
麻酔が深くなると、呼吸の働きが弱くなったり、呼吸筋の筋力が弱くなるため、呼吸が止まります。このようなとき、麻酔科医はずっと患者様のそばにいて呼吸を調節したり、患者様の手助けをします。具体的には、呼吸器外科の手術では手術側の肺だけ動きを止めて、手術をしやすくする工夫を行います。お腹の手術の場合は筋肉が硬いと手術が困難なので、筋弛緩薬を使用して筋肉を柔らかくします。