はじめに
インフルエンザウイルスは変異することによって、次々と新しいインフルエンザウイルスが出現し、大流行を繰り返してきました。20世紀では、1918年に発生したスペインインフルエンザの大流行が最大で、世界中で約4千万人が死亡したと推定されており、わが国でも約39万人が死亡しています。また、1957年にはアジアインフルエンザ、1968年には香港インフルエンザがそれぞれ大流行を引き起こしており、医療提供機能の低下を始めとした社会機能や経済活動の様々な混乱が記録されています。過去の大流行を見ると、新型インフルエンザは10年から40年周期で世界的に流行しています。(下表参照)
近年、東南アジアを中心に鳥インフルエンザ(H5N1)が流行しており、ヒトに感染し死亡例も報告(発症者数348人、死亡216人、08.01/03 WHO)されています。(図参照)わが国でも家禽において鳥インフルエンザ(H5N1)が発生(2004年:山口・大分・京都府、2007年:宮崎)し、依然として流行が拡大・継続しており、これまでヒトに感染しなかったインフルエンザウイルスが変異してヒトへ感染し、さらにヒトからヒトへ感染するようになったインフルエンザウイルスによって起こる新型インフルエンザの発生の危険性が高まっています。新型インフルエンザウイルスが出現すると、ほとんどのヒトが免疫を持っていないため、世界規模での大流行(パンデミック)が起こる可能性が非常に高く、多くの死者が出ることが危惧され、世界的な対策が進められています。
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高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)発生国及び人での発症事例(2003年11月以降) ←クリックすると拡大図がご覧になれます。 |
<厚生労働省ホームページ>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
←クリックすると内容がご覧になれます。
(弊社 定期刊行物
「Circles」Vol7No3.2005より)